お子さん・妊婦さんの歯の治療

小児期、妊娠期の
お口の健康をサポート

お子さん・妊婦さんの歯の治療

小児期のお子さん、妊娠期の歯科治療も受け付けています。
小児歯科では大切なお子さんの永久歯を虫歯にしないための「小児プログラム」をご提案しています。
また、ホルモンバランスの乱れが起こり、歯周病にかかりやすい妊婦さんには、予防歯科治療も行っております。

小児期の歯について

  • 虫歯予防は、お子さんの健康に欠かせません

    虫歯の多い子は、「肥満になりやすい」「病気になりがち」「集中力がなく、記憶力が悪い」こんな傾向があることをご存知でしょうか?虫歯の多い子はモノが良く噛めないので、偏食になりがちです。栄養が偏った結果、肥満になったり、病気がちになる子が増えています。

    また、「よく噛むと頭が良くなる」と言われますが、これは噛む刺激で脳が活性化して集中力や記憶力が高まるからです。反対に、虫歯が多くて食べ物をよく噛めないと、脳が活性化しないので、集中力がなく、記憶力の悪い子になってしまう傾向にあると言われています。

    虫歯を予防することは、お子さんが健康に成長するためにとても大切なことなのです。

  • お子さんの虫歯を予防するには?

    お母さんの中には、「子供を虫歯にしないために、お母さんがきちんと仕上げ磨きをしましょう」と言われたことがある方も多いと思います。確かにお子さんを虫歯にしないために、お母さんがきちんと仕上げ磨きをすることは大切なことです。でも実は、仕上げ磨きだけで虫歯を予防するのは至難の業なのです。なぜなら、仕上げ磨きをしようと思っても、実際にはお子さんが嫌がって思うように磨けないことが多いからです。

    嫌がるお子さんを押さえつけながらの歯磨きでは、「歯と歯の間」や「歯の溝」「歯と歯ぐきの境目」といった細かいところはどうしても磨き残してしまいがち。その磨き残してしまった汚れが原因で、虫歯になってしまうのです。

小児期の予防処置

お母さんの仕上げ磨きだけでは、なかなか防げない虫歯ですが、3歳児以下の虫歯罹患率の低い歯科医療先進国スウェーデンと同じように、小児期にきちんと予防処置を受けると、虫歯にかかる可能性の軽減に期待できます。
虫歯予防のため、当院で行っている処置を紹介します。

  • フッ素塗布

    治療後の仕上げとして、歯質を強くする効果のある、フッ素を歯に塗布することにより虫歯に負けない歯にしていきます。

  • 歯のクリーニング

    歯のプロである歯科医師や歯科衛生士が高度なスキルで、磨き残してしまった汚れをきれいに取り除きます。

  • セルフケアプログラム

    ブラッシング指導、仕上げ磨き指導、食事のとり方など更にご自宅でのセルフケアプログラムを適切にお伝えして行きます。

  • シーラント

    歯のプロである歯科医師や歯科衛生士が高度なスキルで、磨き残してしまった汚れをきれいに取り除きます。

お子さんむけ歯科治療提案 <小児プログラム>

  • まずは歯医者さんに慣れてもらうところから

    大切なお子さんの永久歯を虫歯にしないための治療提案が「小児プログラム」です。
    とはいっても、もし初診で来られても、お子さんに無理やりに治療することはありませんのでご安心ください。
    はじめての歯医者さんですとお子さんも緊張することでしょう。まずはユニットに座るところから、お口の中にものを入れること、から慣れていってもらうようにしています。

  • 親御さんとの連携で行うお口のケア

    • 磨き残しや食事のとり方も注意

      小児プログラムの特徴として、親御さんに対する指導やお願いをさせてただくことがあります。
      とくに歯磨きを覚えたばかりのお子さんはなかなか自分だけでは、お口のセルフケアの精度をあげるのが難しいのです。
      当院では歯磨き指導もお子さんと親御さん一緒に受けていただき、お子さんの磨き残しがないか親御さんがチェックと仕上げ磨きをしてあげてください。

    • 歯並びや噛み合わせの異常に気付いたら相談を

      小児期からの歯並びの乱れ、噛み合わせの不一致による違和感を感じたら、歯科医院にご相談ください。
      歯並びや噛み合わせは大切な理由に、会話や発音への影響、運動などで力を出せない、見た目の悪さがあげられますが、それ以外に病気のかかりやすさも影響していきます。
      例えば噛み合わせが合わず、普段からの口をぽかんと開けてしまうような場合は注意が必要です。お口が開いていると、乾燥してしまうため虫歯の原因菌が繁殖しやすくなってしまうからです。

    • 口腔筋機能療法(MFT)・あいうべ体操の実施

      遺伝や口腔習癖(口呼吸や舌で前歯を裏側から押す)などは、歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼす恐れがあります。
      そこで「口腔筋機能療法(MFT)」を通じて、舌や唇などのお口周りの筋肉を鍛えることで、舌や唇が正しい位置に改善され、お口の正常な成長や発音を促せる期待が高まります。

      また、お子さんに特に多い「無意識のうちに口が開いている」という口呼吸には注意が必要です。歯並びへの悪影響に加えて、口から細菌やウイルスが体内に入り込みやすく、風邪やアレルギーを引き起こすリスクが高まります。
      また、「4歳を越えても指しゃぶりを続けている」「食事中の食べこぼしが多い」などの場合は、口腔筋機能療法のご利用がおすすめです。

妊娠期の歯科治療について

  • 妊婦さんは早産につながる歯周病に注意を

    歯周病を放っておくと、早産を引き起こしてまう可能性があります。
    これは歯周病菌を追い出そうとして、出産のGOサインを出す物質でもある物質(サイトカイン、プロスタグランディン)が生成されたり、歯周病菌による羊膜を破壊してしまうことが原因です。
    また困ったことに、妊娠中の女性はとても歯周病にかかりやすいのです。
    なぜなら、歯磨きをしたいと思っても気分が悪くてできないので、どうしても磨き残しが多くなってしまいがち。その磨き残しが原因で歯周病にかかりやすくなってしまうのです。
    さらに妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯周病の進行が速いため、一度歯周病にかかるとあっという間に悪化して重症になってしまうことも・・・(妊娠性歯周炎)

  • お子さんを授かったら早めに歯科医院へ

    どうすれば、歯周病を未然に防ぐことができるのでしょうか?
    それはお子さんを授かったら早めに歯科医院で検診を受け、歯周病予防をはじめることです。
    例えば歯のクリーニングでは歯のプロである歯科衛生士が高度なスキルで磨き残した汚れ、とくに歯と歯との間、歯と歯ぐきの境目、歯の細かい溝など、つわり中に磨くことが難しい細かいところの汚れを綺麗にしていきます。
    「レントゲンや薬がおなかの赤ちゃんに心配だから、歯医者さんには行かない」
    そんな風にお考えのお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、予防処置は、お口のメインテナンス、お腹の赤ちゃんに悪影響を与える心配はありませんので、どうぞ安心して受診ください。