| 治療内容:マイクロエンド(精密根管治療) |
| マイクロ治療:マイクロスコープとは、手術用の顕微鏡の事です。肉眼では見る事の出来ない細かな部分を、顕微鏡レベルでの拡大視野で確認しながら、歯の神経内の細菌を除去することが可能です。欧米諸国では当然のごとく使用されているマイクロスコープを早期に導入し、歯の根管治療に力を注いでおります。 |
![]() マイクロスコープ |
![]() マイクロスコープ |
![]() マイクロスコープ |
| マイクロスコープ(顕微鏡)を用いた根管治療の必要性 |
歯根の中の神経は、このように複雑に走行しています。まるで、木の幹から枝分かれしたようになっています。太い主根管から、ごぼうのひげのように細い神経が沢山のびているイメージです。根管治療(根の消毒)は、この神経の中の感染源(細菌)の徹底した除去が必要なため、従来保険治療で行われて来た方法(見えない歯の中を手探りでほじくる方法)では当然限界(感染源の取り残しによる再感染)があるわけです。 そこで、欧米の専門家達が顕微鏡を用いて直接根っこの中を見ながら感染源の除去をするようになり、それに伴い、特殊な器具も開発され、根管治療の結果も飛躍的に良くなりました。 欧米の大学では、すでに8割程度この顕微鏡(マイクロスコープ)が導入されていますが、日本で導入されている歯科医療施設はまだ数パーセントにすぎません。 私は、幸運にも14年前にお世話になった先生がこのマイクロスコープをいち早く日々の診療に導入されていたことにより、早くからその有効性を実感することができました。それ以来10年以上に渡り根管治療のみならず、多様な治療に日々マイクロスコープを駆使し従来の治療経過の常識を覆すような良好な結果を得て患者さん達に喜ばれています。 根管治療専門(Endodontist)の教育、研修を修了した上で、長い治療時間、特殊な技術と材料を駆使して行うため、保険適応外の治療になりますが、出来るだけ永くご自身の歯を使っていく為には現在の歯科医療において必須な治療の一つだと考えます。 逆に、顕微鏡を用いた専門医レベルの治療でも治癒しなければ、現在の医学の限界であり、その歯の寿命だと諦めを付けて良いと思います。 「そこまでしなくても、抜いてインプラントでいいのでは?」 と言う意見もあるでしょう。 インプラントは、歯を失ったところを補う治療法としてすばらしい選択肢の1つですが、色々な面で現段階では(約40年の歴史)やはり天然の歯、たとえ神経が無くても患者さんご自身の歯にはかないません。10年以上インプラント治療を経験して来た現時点での私の意見です。 しかし、もちろん科学、医学の目覚ましい進歩、発見には期待と希望を持ち続けています。 |
| 専門医レベルの精密根管治療で歯を保存した症例 |
| 他院で保存不可能と診断され、「抜歯してインプラント」を勧められた歯です。「どうにか残せないか?」というご希望で来院されました。根っこを支持している周りの骨(白い部分が骨,黒く抜けて見えるのが骨のなくなってしまった部分)が、かなり無くなってしまっています。歯はぐらぐらだし、痛くて咬めません。指でもいだら抜けそうです。 |
![]() |
| 衛生士による徹底した清掃の後、再生療法(エムドゲイン)を行い、それに平行してマイクロスコープ(顕微鏡)を用いて特殊な器具(ニッケルチタンファイルなど)を用いて、根っこの再治療(感染根管治療)を行いました。通常の保険で行う治療の結果、抜歯を宣告された歯ですので、再治療は自費治療で僕らの出来うる限界に挑戦です。 |
![]() |
| 治療開始3ヶ月後。初診時のレントゲン写真と比べても、明らかに根っこの周りの組織(白く見える骨)が回復して来たのが分かると思います。 |
![]() |
| 術後3年のレントゲン写真です。初診時の状態がまるで他の歯だったかのように、健康な状態に回復していますね。 |
![]() |
| このように、通常「もう保存は難しいだろうな?」と診断されてしまいそうな状態でも、回復する可能性もあります。これが保存修復治療です。 もちろん、不可能な場合も多々ありますが、「すぐ抜いてインプラント」というのは、必ずしも、適切だとは思いません。ご自身の歯(永久歯)は、一度抜いたらもう2度と生えてこないのですから。 |
| それに、インプラントはとても良い治療法の一つですが、まだまだ天然歯にはいろんな面でかないません。(10年以上2,000本以上のインプラント臨床を経験して来た上での現時点で の私見です)出来る限り、ご自身の歯を大切にしてください。 |
| [精密根管治療 費用] この歯のような奥歯は大臼歯と言いますが、通常根が3根あります。 1根管:4万 2根管:6万 3根管:10万 が目安です。根っこの中の感染源の徹底除去、消毒〜無菌化、根管充填(最終的な消毒の薬を詰めるまでの費用です。数回通院が必要なことがあります。) 上記症例では、歯周組織再生療法を行いました。この症例ではエムドゲインという薬を使い、6万円でしたので、根っことその周りの歯周組織を回復させるのに、16万円の費用がかかりました。この費用を聞くと『そんなに高いの!?」と思われるかもしれません。でも、考えてみて下さい。この歯に、ファイバーの芯棒3万円と12万のゴールドの冠を被せたとします。総額31万です。 毎日の生活、健康の維持増進に欠かせない大切な歯が1年保ったとして 1年:849円/1日 5年:170円/1日 10年:85円/1日 健康や美容に皆さんがかける(美容院、エステ、ジム、整体、ネイルetc..)費用から考えたら、私は決して高くはない、自分への投資だと思います。 尚、精密根管治療をしても、治癒しなかった場合、抜歯してインプラントへ移行する場合があります。この場合、根管治療費用の50%をインプラントの手術費から引かせて頂きます。 |